末盧國(まつらこく)

説明

 倭にあった国。末盧國の名称は松浦郡の由来とされており、現在の佐賀県唐津市にあったと推定されている。

 3世紀の倭を記した「魏志倭人伝」によると一支國*1から海を渡って千里に位置しており、4千余の家があったという。

 山や海の境に住み、海に潜って魚やあわびを獲って暮らしていた。

参考史料・文献

三國志』巻三十魏書三十烏丸鮮卑東夷傳

 又渡一海,千餘里至末盧國,有四千餘戶,濱山海居,草木茂盛,行不見前人。好捕魚鰒,水無深淺,皆沈沒取之。

『北史』巻九十四列傳第八十二

 又度一海千餘里,名末盧國。

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中央研究院 漢籍電子文獻

*1:魏志倭人伝」では一大國